父母の地に思いを馳せる、バトゥル・ババラル記念資料館とアナガ・クルメト地方資料館

こんにちはKISEです。今回は、オプショナルツアーの途中で連れて行ってもらった、トリップアドバイザーにも地元の人のレビューが1件だけといいう少々レアでこじんまりとした博物館2つをご紹介したいと思います。

バトゥル・ババラル記念資料館とアナガ・クルメト地方資料館。テュルク諸語をかじったことがある人なら「ババ」、「アナ」という単語にピンと来るかもしれませんね。それぞれ父、母という意味です。さらに、初代にして唯一(現在が初代のため)のカザフスタン大統領であるナザルバエフ大統領がこのあたりの出身ということもあり、家族や先祖に特化した展示内容となっています。博物館というよりは、もう一回り規模が小さい「民俗資料館」という趣が強く、地元の子供たちの遠足学習などに利用されているそうです。
同じ敷地に隣り合って建っているので一つずつご紹介しますね。

バトゥル・ババラル記念資料館

мемориальный комплекс Батыр бабалар

カザフスタン独立25周年を記念し、2018年に建てられたばかりの資料館。特徴的な建物のデザインは、カザフ民族の戦士の兜を模しているそうです。最初の見どころは屋外(屋根)部分。カザフスタンの各時代の出来事を物語る壁面レリーフがぐるりと一周しています。

PHOTO BY KİSE

そして館内にはカザフ人の歴史、特に古代から近代までの軍事的なテーマに特化した展示が中心。武具、武器、戦争資料などですね。また、騎馬民族の争い描かれたホールの天井はステップの真ん中で見上げる星空のようになっていて、かつての草原の暮らしにも思いを馳せることができます。

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説明がロシア語ではなくカザフ語なのが新鮮です

こちらはカザフTVの開館式典動画です。館内の様子の参考になれば幸いです。

アナガ・クルメト地方資料館

Музей Почитания Матери

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バトゥル・ババラル資料館よりも若干歴史が古く、2014年に建てられました。「アナ(母)」と名がついている通り、カザフスタンの歴史における偉大な女性についての資料や年代ごとの家庭用品が並ぶ中、こんなものも。

PHOTO BY KİSE
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ナザルバエフ大統領の家系図です。偉い人だから家系図が残っているというわけではなく、カザフの人々はみんな自分の祖先を7代前まで知っているそうです(本当にガイドのみんな知っていました)。婚姻時のトラブルを避けるためと聞きました。

PHOTO BY KİSE
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ユルタや織物の展示もあります。アルマトイにいるあいだにみたユルタ(展示・宿泊用問わず)のなかでいちばん内装が豪華で可愛らしいです。
家庭がテーマの資料館ということで、門のところにある「母と娘の記念碑」には、新婚カップルが新しい家庭の安泰を願うための願掛けスポットにもなっているとか。

観光客向けというより地元の小学生向け

ふたつともこじんまりして、観光客向けというより、地元の児童・生徒の学習遠足などに利用されているようですが、もしも通りがかったら立ち寄ってみてください。入館は無料です。ちなみに、鍵が閉まっていてももう一方に人がいれば開けてもらえるかもしれません(私が行ったときはそうでした)。

おまけ:資料館の隣にあるヌル・ムサハン・モスクとソーラーパネル

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住所:Алматы, пос. Кыргауылды, Жандосов тр. 26 км.
行き方:今のところ公共交通機関はローカルバスしかなく、旅行者には難易度が高いので、タクシー(Uber含む)、あるいはINDY GUIDE等で車両&ドライバーを予約するしか現実的な方法はありません。今後、アルマトイ市営地下鉄が延伸され、このあたりまで駅ができれば観光客にも行きやすくなるはずなので将来に期待です。


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