『食の宝庫キルギス』を読みました #2019/2/28

お疲れ様です。KISEです。ツイッターでも何度か呟きましたが、中央アジア美味しい物好き界隈で話題の『食の宝庫キルギス (ユーラシア文庫)』をようやく読み終えました。読むのにわりと体力使うかと思いきやサラっと読めてしまったので、積読にせず買ったらすぐ読めばよかったです。

ラム肉や馬肉をコトコトじっくり煮込んだスープが塩だけの味付けとは思えないほど濃厚で美味しいこと、こってりしたカイマック(クリーム)に蜂蜜かけてほおばった時の幸福感。思い出すだけでよだれ出ます。

馬スープで煮た麺に馬肉がたっぷりのったベシュパルマク

そして、タイトルはキルギスですが、もちろん同じ遊牧文化のカザフとも共通する事項がたくさん。なんといっても一番力が込められていたのは「乳製品」の項目。自分が実際にアルマトイで口にした食品が多かったから特に印象に残っているというのもあるかもしれません。

スット、スズメ(ヨーグルト)、カイマック、クルト(固いチーズ玉)、それぞれどのようにつくられるか?どんな順番で?なんのために?というのを遊牧生活と絡めて説明されており、アルマトイで(これ何からできてるんだろ?)と思いつつぼんやり口にしていたあの時の疑問がすっきり解決した感じでした。馬乳発酵飲料「クミス」が燻製っぽい香りがする理由も判明。

いろんな種類のチーズ加工品

また、私は全然馴染みのないウズベキスタン方面の米作文化につながるプロフやナンのお話も非常に興味深くて、次はそっちに行くのもいいなぁなんて思ったり。あとキルギス国内の高麗人(コリョ・サラム)の食文化も面白かったですね。

中央アジア料理の知識がゼロだと「絵面」が想像できなくてつらい可能性がありますが、レストランなどに行った経験があり、「あれ美味しかったけど何でできてるんだろう?」という人にはとってもおススメな一冊でした。

それでは、2月もお疲れ様でした。3月もよろしくお願いいたします。

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