歴史もしっかり見つめたい、アルマトイ動物園

概要

アルマトイには、カザフスタン国内最大かつ最古の動物園、その名も「アルマトイZOO」があります。1937年11月に開園したこの動物園は旧ソ連諸国のなかでも有数の規模。草原(ステップ)や天山山脈の生き物を中心に、2015年時点での飼育数は345種、5,428頭となっています。

見どころ

園内のセクションは、哺乳類、有蹄類、霊長類、鳥類、南国の鳥、熱帯の生物、水族館の7つ。2011年に、南アフリカ共和国から特別チャーター便で動物が贈られ、キリンやチーター、アンテロープなど、サバンナの動物も見ることができるようになっています。

さて、動物を見るのももちろんですが、ここで少し視点を変えて、動物園の歴史と運営体制にも注目してみましょう。

初代園長ムルザハン・トレバイェフは、自らステップに出向きサイガ(ウシ科の偶蹄類)、シロイワヤギ、ガゼルなどを捕獲してきたという逸話があるほど、人生をこの動物園に懸けた人物なのですが、オープンから2ヶ月あまりで、当局によって逮捕され、貴重な学術研究、観察記録、拡張計画書は没収。さらには冤罪で銃殺という悲劇の結末を迎えています。

さらに、開園およそ70年、ソ連時代を経て、カザフスタン独立後の2008年と2009年には日本から2頭のユキヒョウ「マーヤ」と「ハーン」が贈られているのですが、2016年までにその2頭を含め7頭のユキヒョウが死亡しており、管理体制について批判を浴びる事態に。その後も不正経理などが発覚しており、経営体制の立て直しが注目されます。

トリップアドバイザーのコメント欄を見るかぎり、2018年に評価が劇的に改善しているので新体制のもとで良い方向に進んでいる様子ではありますが……。

住所 Ormanov St 66, Almaty, Kazakhstan


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