アルマトイ?アルマティ?アルマトゥイ? #2019/1/6

おはようございます。今日で私のお正月休み終了です。悲しい。けれど、昨日のツォイ聖地Airbnbのポストに予想以上の反響があったのでそれはちょっと嬉しかった(ヴィクトル・ツォイの聖地に泊まれる!?ファン垂涎のAirbnbアパート発見)。

さて、あの記事を書く際、映画レビューを引用させていただいたのですが、アルマトイの表記が「アルマータ」となっていました。オンビキで伸ばすととたんにイタリアの都市みたいになりますが、旧都市名のアルマ・アタのことです。『The Needle』が公開された1988年はまだアルマ・アタですから当然といえば当然。それは別にいいのです。

それよりもこのサイトを始めてから私が困っているのが「アルマトイ」の表記。アルマトイというのは、日本の外務省の統一表記です。一方で、在東京カザフスタン大使館の表記は「アルマティ」、『地球の歩き方』では「アルマトゥイ」。この絶妙に異なるのなんとかしてほしい。

実際の発音に合わせられればいちばんいいのですが、ロシア語やカザフ語の発音をカタカナで表現できないためにこんなことが起こります。

カザフ語およびロシア語ではアルマトイはАлматыと書きます。このтыがクセ者。 手元の『ニューエクスプレス ロシア語』では ыは「ウィー」と発音すると書かれています。それに則ればтыは「トゥィー」になるはず。

アルマトゥィー?

絶対ちがう……。

実際は 「ティ」と「トゥ」の中間というか、舌先を上あごにくっつけたまま「トゥ」みたいな感じです。

ここで、推測を一つ。カザフ語には母音調和(テュルク系の言語にみられる、前の母音に引きずられて後の母音が変わるやつ)があります。 ыの前の母音аに引きずられると最後は「イ」じゃなく「ウ」みたいな音になります。

つまり、母音調和させたカザフ語の発音は「アルマ+ティとトゥの中間音」なんだけど、文字で書くかぎりはтыにせざるを得なくて、でもロシア語には母音調和なんてないから、そのままロシア語風にキリル文字読みされ、さらにラテン文字表記にすると「Almaty」になり、発音も「アルマティ」になったということでしょうか。

じゃあ外務省表記の「トイ」はなんでそうしちゃったの……?

少々混乱してきたので締めますが、結論から言えばどれも実際のカザフ語っぽい発音にはならないです。私も相手によって使い分けます。たとえば現地では気をつけて母音調和させるし、英語だったらアルマティというように。

そしてこのサイトでは、いちおう外務省の表記に則り「アルマトイ」とさせていただきます。


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