カザフ女子と歩く、アルマトイ街ぶら&地元ワイン!オプショナルツアー体験レポート

こんにちはKISEです。カザフスタンのオプショナルツアー体験談シリーズ第二段は、ガイドの個性が輝く「ウォーキングツアー」です。「ウォーキング」といってもただのお散歩と侮るなかれ。歴史や文化に精通したガイドもいれば、若者の日常を見せたい!という熱い思いをもったガイドまで、アルマトイにはそんな多くの現地ガイドがいます。


目次

  • ウォーキング・ツアーとは?
  • ウォーキング・ツアーにはまったきっかけ
  • 現地ガイド ジャナラとのツアーレポート
    • INDY GUIDEの人気ガイド ジャナラってこんな人
    • 名所めぐり&食べ歩き&ワイン試飲ツアーレポート
    • 訪れたスポット一覧
  • まとめ

ウォーキング・ツアーとは?

そもそもウォーキング・ツアーとは何かを最初に簡単にご説明します。旅先を歩きまわるとき、一人でももちろん楽しいけど、現地の歴史や文化に精通したガイドがいたらもっと楽しいと思いませんか。しかも友達みたいになんでも話せて、街歩き中に言葉の壁にぶつかったら助けてくれるような。
要は「お散歩アテンド」ですね。旅行代理店が展開するものもあれば、フリーガイドの個性が光るものまで様々です。

ウォーキング・ツアーにはまったきっかけ

2017年6月、アルマトイで人生で初めてウォーキング・ツアーに参加し、こんな楽しいツアースタイルがあるんだと感動したのが、その後どこを旅行するにもウォーキング・ツアーを探してしまうようになった理由です。ツアー名は「
ウォーキング・アルマトイ (Walking Almaty)
」。米国出身のデニス・キーンさんがはじめた完全な個人主宰ツアーは、友達感覚のフレンドリーさと聞き取りやすい英語、地元在住者でもあり「元ヨソ者」でもある彼の繰り出すアルマトイ豆知識は、予備知識の一切ない旅行者をグングン惹き込むパワーがありました。そんなわけでツアーは超人気になり、デニスさんは地元TV番組でプログラムをもつほどの有名人になってしまいました。予約がとれなくなったのは寂しいですが、デニスさんのほかにもウォーキング・ツアーをやっている現地ガイドがたくさんいることを知れたのも彼のおかげ。

今回レポートするフードツアーも、そんな個人ガイドによる街歩きツアーです。

現地ガイド ジャナラとのツアーレポート

INDY GUIDEの人気ガイド ジャナラってこんな人

なにしろウォーキング・ツアーはたくさんあり選ぶのが大変なのですが、「Food Tour and Wine Tasting」というコピーに惹かれました。食べるの大好きですから。また、ガイドのジャナラはアルマトイで本格カザフ料理教室ツアーのコーディネーターでもあり、私の旅のスケジュール的にも都合がよかったのです。要するに美味しいもの好き同士がつながったということですね。

故郷アルマトイの良いところを観光客に知ってもらいたいという思いから 脱OL し、英語力を磨いて個人ガイドになった彼女のガイド・プロジェクトVisit Me Kazakhstanのインスタは、見るだけでもカザフ旅行気分に浸れるので要チェックです。

見ての通り、快活なインスタ大好きお姉さんです。年齢も同じくらいということで、本当に友達気分のツアーでした。それではさっそく、ジャナラのフードツアーをレポートさせていただきます。

名所めぐり&食べ歩き&ワイン試飲ツアーレポート

まずは定番の名所パンフィロフ公園で集合

アルマトイ滞在中の某土曜日、午前11時、whatsappのピン機能で指示された集合場所(パンフィロフ公園入口銅像前)で集合。簡単な自己紹介を済ませて、まずはパンフィロフ公園内を見て回ります。一つ目の観光ポイントはゼンコフ正教会。別名「昇天教会」とも呼ばれ、 世界で唯一の釘を使わない木造の聖堂です 。1年前は外観を眺めただけでしたが、ジャナラに裏手から聖堂内に入れることを教えてもらい二人で中へ。美しい装飾と礼拝用具に囲まれると正教徒でもないのに厳かな気分になってきます。信徒の方の祈りを邪魔しないよう教会内を見て回りました(撮影は禁止)。聖堂内では女性は髪をスカーフで隠すこともガイドがいないと気がつかないポイントだったかも。

ちなみに、実はこのときゼンコフ正教会は改修工事中。改修の理由もジャナラが教えてくれましたよ。彼女、元は設計会社で働いていたらしく建築にもとても造詣が深いのです。改修理由は、気になる方は知っておくとちょっと滞在が楽しくなるアルマトイ豆知識 8連発をご覧ください。

PHOTO BY KİSE
独立から20年以上経ち大きくなった杉と、改修中のゼンコフ正教会

正教会を出て路を進むと、天山青松の並木に出ます。カザフスタン独立時にナザルバエフ大統領はじめ、各国代表が記念植樹したという松は、霜に覆われたような青白い葉先が神秘的です。

この並木を抜ければ有名なパンフィロフ部隊の記念碑。パンフィロフ部隊とは、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの侵攻からモスクワを防衛し殉死した、アルマトイ、ビシュケク出身者からなる部隊のことです。第二次世界大戦から70年以上経った今も花輪を供える人が絶えない場所。 ジャナラの解説にも熱がこもり、彼女のカザフ愛がひしひしと伝わってくる場所でもありました。

なお、パンフィロフ部隊の28戦士については『パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人 』という映画にもなっているので気になる方はご覧ください。

民族楽器博物館→グリーンバザールで試食三昧

パンフィロフ公園のほぼ敷地内にカザフ民族楽器博物館があります。もともとのツアー行程には入っていませんでしたが、せっかくなので立ち寄ってもらうことにしました。中はひんやり涼しく、民族楽器ドンブラやコブズの音色を聴きながら途中休憩。

PHOTO BY KİSE
カザフ民族楽器博物館にて。2弦の楽器「ドンブラ」

民族楽器博物館を出てゼンコフ通りをまっすぐ歩いてジベック・ジョリ通りを渡ったら、アルマトイ市民の台所「グリーンバザール」です。ちょうどお昼を回り、小腹が空いてくる時間。ジャナラの「いっぱい試食しよう!」という言葉に期待が高まります。

グリーンバザール外観
PHOTO BY KİSE
グリーンバザールの外観

グリーンバザールは、遠目にはよくわからない建物なのですが、中に入ると見渡す限り整然と積まれた食品の山。しかも本当にいくらでも試食が出てくる。ウズベキスタンやイランのドライフルーツに、ハルワ、ナッツ、果物。食肉コーナーではカズー(馬肉ソーセージ)、乳製品コーナーではクミス、シュワト、エリムシェッキ、コルト、ジェント……(すべて発酵馬乳・ラクダ乳加工品)。私は食わず嫌いがあまりないのですが、お客さんによっては恐る恐る口にすることも多いそうです。

グリーンバザールの馬乳・ラクダ乳製品売り場
PHOTO BY KİSE
グリーンバザールの馬乳・ラクダ乳製品売り場
グリーンバザールの馬肉売り場
PHOTO BY KİSE
グリーンバザールの馬肉売り場

食品コーナーを一周し、場外の衣料品・お土産ストリートを冷やかして(もちろん買い物もできます)グリーンバザールは終了です。

カフェテリアでランチタイム!

グリーンバザールでたらふく試食した後ですがランチです(笑)場所はレストランではなく、大型スーパーマーケットのカフェテリアでした。ショーケースにならぶお皿から好みのおかずを自分のトレイにとるスタイルです。ジャナラからのメニュー説明を聞きながら、いろいろと迷った末にメインはビーフのカツレツ(ロシア語でカツレツといえばメンチカツ)、ピロシキ3種にグリーヤーシュというハニーケーキ、そしてプロフにしました。会計はツアー料金に含まれているらしく、ジャナラにおまかせです。
道路に面したテラスで女子二人、アルマトイに来た理由や、普段は何をしているかなど、おしゃべりしながらのランチ。やはりガイドというより友達同士のような空気です。食べきれずピロシキを持ち帰りにするのもお約束。

PHOTO BY KİSE
オープンテラスで道行く人を眺めながらおしゃべり
PHOTO BY KİSE
ピロシキ、グリーヤーシュ、野菜炒めとカツレツ

新しく整備されたアルバート・スクエア

お腹いっぱいになった後は、アルバートスクエアをぶらつくことにします。新しく整備された通りは、休日ということもあり、カップルや家族連れ、観光客でにぎわっています。ショッピングセンターやカフェ、レストランも多く、あてもなくうろつくだけでも楽しい場所ですね。そしてすでにお腹いっぱいなのにさらにアイスを食べるか迷う我々……。

PHOTO BY KİSE
アルバート・スクエアのスターバックスコーヒー

結局、後にワイン試飲が控えているのでアイスは食べず、ツアーの終着地点「アルバワイン」の店舗へ。ディナー営業前の空き時間にこういったツアーを受け入れて試飲体験を提供しているやり手の新興ドメーヌです。

ツアーのゴールはワイン試飲

途中休憩やランチをはさみつつも3時間ほど歩き回ったツアーの最終地点は、アルバ・ワインが経営する直営店です。ジャナラのツアーの目玉のひとつ。

店内はワインセラーの並ぶ小売りスペースとレストランスペースがあり、試飲も大歓迎。それをツアーに組み込むジャナラのアイディアはさすがです。

店員さんも顔見知りのようで、まずはブドウ園のプロモーションビデオを見せてもらいました。ソ連の禁酒時代に廃園になったブドウ畑を復活させようとヨーロッパの醸造家とともに取り組んできたプロジェクトが、ようやく形になりつつあるところだそうです。

店舗スタッフさんの説明を受けながら、ゆったりソファで赤4種、白4種。私のお気に入りはカザフ・リースリング。これはぜひ現地で飲んでみてほしいです。

そうしている間にもひっきりなしにお客さんが訪れ、ディナー用?お土産用?にワインを買い求めていきました。

PHOTO BY KİSE
ツアーでなくても試飲は大歓迎だそうです。1杯150テンゲ(50円)~

11時から16時まで、途中座っている時間もあったとはいえ濃厚なツアーでした。お腹もいっぱい。アルマトイの歴史にも詳しくなれるしワインも飲める、友達もできる。まさに自分だけの思い出ができるツアーだったと思います。ちなみにジャナラとはいまでもwhatsappでやりとりしています。

最後に、ツアーで訪れたスポットと関連記事をまとめました。

訪れたスポット一覧

  1. パンフィロフ公園 ⇒ 第二次世界大戦の英雄 パンフィロフ部隊の28戦士公園
  2. ゼンコフ正教会 ⇒ 世界で唯一の木造聖堂 ロシア正教ゼンコフ教会
  3. カザフ民族楽器博物館 ⇒ 草原の音色に耳を傾けながら一休み カザフ民族楽器博物館
  4. グリーンバザール ⇒ アルマトイ市民の台所 お土産も揃うグリーンバザール
  5. アルバートスクエア
  6. アルバワイン直営店 ⇒ 地元のワインを飲みに行こう!アルバワインの直営店

以上、ここまでお読みくださりありがとうございました。
皆さんも、いろんなガイドのツアーにぜひ参加してみてください。
なお、INDY GUIDEからの現地オプショナルツアー予約方法は現地オプショナルツアー探しにはINDY GUIDEが強い味方に詳しく書かせていただきました。


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