【アルマトイ基本情報】ノマドでパリピな自然派大都会

アルマトイという街を知っていますか?この記事を読んでいる大半の人は「知らなきゃこんなサイトにたどりつかない!」と思うかもしれませんが、それでもまずは基本情報を紹介したいと思います。

アルマトイは新疆ウイグル自治区のすぐ西に位置する、カザフスタンのかつての首都。背後にそびえる天山山脈の大パノラマと洗練された都会の空気、そして騎馬遊牧民族(ノマド)の文化、シルクロードの賑わい、さらにはソビエトの面影をも味わえる街、それがアルマトイです。まずはプロモーションビデオをどうぞ。

日本からアルマトイへはどうやって行く?ビザは必要?

カザフスタンのフラッグシップキャリア「エア・アスタナ」は日本未就航なので、直行便はありません。そのためどこかで乗り換える必要があります。この経由地としておススメなのがソウル仁川空港。航空券が安いことに加え、日本の地方空港からも行きやすいというメリットがあります。仁川は福岡から1時間半、小松なら2時間、仙台でも2時間半。たとえ直行便が出ていても、どうせ成田か関空しか就航していないならいっそソウルでも大して変わらない、という考え方は大いにありだと思います。ソウルからアルマトイは約6時間。ヨーロッパやアメリカ大陸よりはるかに近いと言えるでしょう。

日本国籍者は30日以内の滞在ならビザ不要です。

アルマトイで何ができる?

大都会なので何でもできます(海レジャー以外)。私が経験しただけでも、鷹匠訪問、ステップでBBQ、料理教室、地元ワインのテイスティング、歴史散歩、食べ歩き、ライブ、それに地元の家庭の夕食にお邪魔したこともあります。しかもこれ、実は全部オプショナルツアー。英語のできるガイドが個性あふれるツアーをたくさん展開しています。オプショナルツアーの体験談については以下の記事をご覧ください。

もちろん、ガイドなしの一人旅でも大丈夫。

自然派にはウィンタースポーツや湖水観光、トレッキングが、シティ派にはお洒落で華やかなクラブ&カフェ文化に多民族国家ならではのインターナショナル・グルメが楽しめます。

治安や過ごしやすさは?

外務省の海外安全情報では、カザフスタン全土が「レベル1:十分注意」に指定されています。人混みでは手荷物に注意、道路では交通ルールを守るといった基本的な自己防衛意識があれば、女性一人でも特に不安はありませんでした。特に夏場は日没が遅く、夜でも安心感があります。油断は禁物ですが。

そして、知り合ったガイドさんやAirbnbのオーナー、そのご家族・友人達はみんな世話好き、話好き。今でもSNSでつながりがあります。

また、過ごしやすさも申し分なく、クレジットカードもUberタクシーも使えるし、ショッピングモールで生活必需品はなんでも手に入るので旅行中の滞在で困ることはほとんどないでしょう。

公用語はロシア語とカザフ語。アルマトイはロシア語が優勢な様子です。英語はあまり通じません。

旅行ガイドブックはある?

定番『地球の歩き方』はじめ、残念ながら表題にカザフスタンの文字が入っているガイドブックは現在のところありません(『地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 』 に14ページだけカザフスタンについての項目がありますが、アスタナやほかの地域も含めて14ページでは少々心もとないです)。

その代わり、在東京カザフスタン大使館が発行している『アルマティ観光』は、お役所文書らしく写真は少ないものの、お国事情や市内交通、観光地、レストラン、ホテル情報がコンパクトにまとまっているのでおススメです。何よりPDFが無料ダウンロードできます。(こちらからどうぞ)

アルマトイで食事に困ることはない

馬モツたっぷりのベシュパルマックという麺料理

食文化も中央アジア料理やロシア料理が中心ではありますが、ピザ、ハンバーガー、寿司、中華、コリアンとメトロポリタン・シティらしくなんでも揃っています。イスラム教徒が多いけれど、お酒も普通に買えますし飲めます。高級レストランからショッピングモールのフードコートまで予算に応じた選択肢が広いのも嬉しい。アルマトイは選り好みできる街です。

物価はどんな感じ?

アルマトイの物価は日本に比べものすごく安いというわけではありません。でも、ちょっと安い。食品なら日本の8割程度といったところでしょうか。

一方で、移動はものすごく安いです。地下鉄は区間同一料金で200テンゲ(70円程度)。Uberタクシーだって一人で気軽に使えます。クレジットカードが普及しているせいかチップが必要な場面もほとんどありません。

アルマトイのお土産といえば?

定番のご当地グッズ(キーホルダーやTシャツ、マグネット)もありますが、有名なのは羊毛フェルトの小物。食べ物ならカザフスタン・チョコレート、馬乳加工品、ドライフルーツ、ナッツ、蜂蜜なんかはどうでしょう?油絵が人気なので、地元アーティストの絵画作品というのもお洒落かもしれません。週末にアルバート・スクエアに行くと自分の作品を並べて売っている人達がいます。

まとめ:山派のハワイ

多民族が共生するアルマトイですが、やはりカザフ民族、つまり騎馬遊牧民族の文化を前面に押し出している印象です。たとえばグリーンバザールの食肉エリアに釣られた馬肉だったり、街を見守る戦士の像だったり。一方で帝政ロシアの芸術文化を受け継ぎ、旧ソ連解体後はいち早く市場経済に門戸を開放したという背景からか、街全体が洗練されたいわば大人のパリピ。金曜の夜はクラブで踊りまくって休日は湖でリフレッシュとか、バレエ観劇を楽しみ自分ではドンブラを弾くとか、そんなイメージです。

ビザなしで行けてヨーロッパより近い、ごはんが美味しい自然派大都会。異国情緒も折り紙付き。どうでしょう? 行きたくなってきませんか? 私は心の中で山派のハワイと呼んでいます。流行らないわけがない。日本にもっとアルマトイ・ファンが増えますように。

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